地震から1ヶ月になります。その間に子ども達は進級し、学校も保育園も普通に行き、普通に遊び、普通にサッカーやスイミングに通い、普通に宿題も始まり、一見ごくごく普通に暮らしています。
様々な音に敏感になり、ぐらぐらっとすると、速攻テーブルの下に潜り、何でも一人でできていた息子は風呂に入るのも怖がり、ベッドに一人で入って寝付けるようになってきた娘は誰かと一緒でないと眠れないようになってしまいました。
節電は辛くはないし、ヨーグルトが手に入らないのは辛いけど納豆はなくても平気だし(笑)、弁当作りも頑張った。
テレビも新聞もネットニュースも、必要最低限に留めて、仕事に集中するように心がけてきた。
それは目を背けているわけではなく、わたしが被災地に、何か出来る時が来たら、家族も仕事も万全な状態で、それに取り組むために。
医療専門職として、現地であんなことが出来るんじゃないか、と、思わない日はない。
でも、わたしの役割を…市民の、今の健康づくり・親子支援も重要で、不安な状況にある彼らにも、対応していかなければならない。
親として、悔いが残らないよう、子ども達とも向き合わなければならない。
出来る限り普通の生活を、子ども達にも自分自身にも、意識して過ごしていくことが大事だと思っている。
桜を愛で、体を動かし、風の薫りを感じ、美味しいものを味わい、心動く旋律を聴き…普通の、いつもの春の訪れを、普通に喜び、感じることを、止めないで過ごすこと。
成長し、この震災からの復興がようやく軌道に乗ったころに大人になるだろう子ども達に対し、平穏な普通の暮らしをきちんと伝え、続けてあげることが、復興したこの国を支え、役に立つ人に育つことになると信じているのです。
情報に惑わされない。
必要以上に不安がらない。
落ち着いて行動する。
人との正しい繋がりを大切にする。
一貫性のある言動をとる。
難しいけど、日々修行ですが、頑張っていきたいと思います。
あの日の前には戻れないけど、昨日よりもちゃんと進んでいけるように。
みんなで助けあって行きましょう。
辛い1ヶ月だったね。時には泣いて、いっぱい笑って、明日に向かって行きましょう。