勤務地のある県内は、サーベイランスの情報によると、どうやら、新型インフルエンザの流行がかなりピークに近づいているようです。
10月に入ってからは、休みがあけるたびに、学級閉鎖が増加しています。
加えてこの1週間くらいは、ワクチン接種のことで、国に振り回されています。
国→自治体に通達が出る前に、マスコミによって報道されたり(正しいことも間違ってることも)するし、某国営放送ですら「自治体に問い合わせてください」的な(いい加減な)インフォメーションをするので、我が社の電話回線はパンク寸前です。
インフルエンザワクチンは「ならない」ためではなく、「重症化しない」ために接種するのです。
ですから、「なったら重症化する恐れがある」人と、「なった人のために診療を続けられるよう、日々対応する人」に接種するのです。
それ以外の人には、淡々と
「手洗い・うがい・咳エチケット」
「早寝・早起き・バランスのとれた食事」
「無駄に人ごみに行かない」
「手が触れる箇所の拭き掃除」
…を、今まで通り伝えていくしかありません。
無駄に夜間診療に行かず、脳症の症状がなければ、診療時間内にかかりつけに行ってください、と、何度も伝えていくしかありません。
周りの人にうつさないように、症状を悪化させないように、無理しないで仕事を休み、時間内に受診してください、と、この先も言っていくしかありません。
学級閉鎖や休校になったら、そのクラスや学校に所属している子どもたちを、むやみに連れて歩かないでください、と、何度も言うしかありません。
みんな、当たり前のことです。当たり前だけど、守られないので、感染は拡大していきます(それだけではないけれど)。
これからどうなるかは、誰にもわからないけど、落ち着いて、一人ひとりがすべきことを、やっていきましょう。
…でも、かかった子どもを看護している親は案外感染していないね〜、30歳以上はかからないんじゃない?(爆)なんて、都市伝説もちらほら(笑)。科学的根拠はありませんから、信じないでください、本当に(爆)。